風水・家相について 9
風水・家相について 9
家相の大家
「先祖が眠る土地の精気が、子孫である自分たちの生活に影響を与えるとして、 いまでも東北アジアでは、墓地選びなどをシャーマン系占い師=風水師に依頼することが 行われています。地相や家相の考え方は、中国に伝わるその『風水思想』や『風水地理学』が、 住宅などに応用されたものだ。
日本にそれが導入されたのは、仏教や易経や暦が輸入された西暦500年代中頃で、貴族の 間で普及していった。しかし、武家や庄屋、豪農、商人などにも一般化したのは、江戸時代の 中期以降である。
『家相大全』、『家事全書』、『家相極秘伝』、『家相秘伝集』、『家相観地録』といった解説書も 出版されて、ちょっとしたブームになった。いずれも古代中国の『黄帝宅経』をネタにしていて、 きわめて当たり前の住居学だったのが、独断と偏見も付与され、畳の数の吉凶まで言う人も 登場した。日本人が大好きな四畳半を凶とする家相屋までいたのである。
建築家の話によると、それでも、基本的には現在の建築基準法に該当するような項目も多く、 当時の生活の知恵だったのだろう。現在の家相屋が言っていることも、大半が江戸期から 継承している内容だ。
“風呂場が鬼門だ、と言われた。どうしよう”、“大丈夫、大丈夫。きもん(着物)脱ぎますから” といった古典落語『鬼門風呂』のお笑いですむならいい。しかし、家相をあまり考え過ぎて、 逆に住みにくくなったというケースも少なくないし、真面目に当てはめてゆくと、日本の住まいの 99%以上は凶相となってしまうはずである。
台所、風呂場、トイレなどは、換気力アップ、水洗化、冷暖房設備、給湯システムの近代化、 建築資材の変革などによって、それほど鬼門・裏鬼門を気にしなくとも、使いやすくできる ようになってきた。ライフスタイルの変化もあり、二階のメーン空間に浴室を設け、裸でリラッ クスできる居間、とする家族も出現している。ある面ではもう「家相なんてナンセンス」な時代 なのだ。
とはいっても、いざ新築となると家相屋や占い師のもとへ走る古風な合理主義者が、あとを たたない。『家相極秘伝』には、“小さな家にたくさんの人が住むのは、活気あふれて吉”ともあり、 ウサギ小屋に平均4人もいるニッポンファミリーは、理想を実現しているらしいから、気にする ことはないのだが。」
※露木まさひろさんの本「占い師! ココロの時代の光と影」から引用
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風水・家相について、わかりやすく解説している文章としてご紹介させていただきました。
2009年12月11日|
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